ロールベールサイロ

ロールベールサイロ
軍人だった祖父が敗戦を機に開拓農家として青森の山奥に入ったことで
戦後の母たちの生活は一頭の牛を手に入れたことから始まりました。
かろうじて裸電球がついていたけれど
沢の水を汲んで水を得たり、
牛小屋の屋根裏にためた藁の上で寝たり、
山ブドウを瓶詰にしてジュースにしたりの暮らしぶりは
まさにドラマ「北の国から」の風景でした

牛乳から収益を得ていくめどがつくと、庭先にサイロができました。
北海道の牧場風景に思い浮かべるような平底式タワー型サイロです。
はしごを使って高い窓からサイロに入ると
むわーんと発酵する草の匂いと熱気に包まれた。
大山牧場の牛舎に入ると嗅覚からタイムスリップしてしまいます。

大川町は昔から酪農が盛んだったエリアのようで
農道の遠景に下が漏斗のようにとがったホッパー式サイロを見かけます。
ここ大山牧場にも先代の大山英一社長が1949年(昭和24年)に始めた際のサイロが牛舎の手前に残されています。

これらの施設型サイロが使われなくなって、その代わり用いられているのが
敷地内に積まれているビニールでラップされた塊。
これが「サイロ」
草を発酵させるという役割は施設型サイロと同じ
「ロールベールサイロ」というそうです。
刈った草を丸めてビニール巻いていく作業を見てみたいです。
見かけたらアップしますね。